メモリって何?

データやプログラムを記憶する装置です。
「CPU」が直接データを読み書きでき高速でアクセスが可能で
CPUやグラボなどと同じで、パソコンの性能に大きく関係します。

外部に保存が可能なHDDなどと違う点は、消去などをしなければ永遠に
記憶できるが、メモリの場合は「一時的に記憶」するということ
基本的には、電源が切れると保存した情報は失われてしまう。

種類

現在主流のメモリは以下の2つでしょうか。

メモリ規格 説明
DDR3 今はもう使われていませんが、「DDR2」という規格に改良を加えたメモリ規格
主に消費電力が削減されたり「DDR2」に比べて
もっと高速で動作するようになった。
現在主流のメモリの1つでもある。
DDR4 「DDR3」に改良を加えたメモリ規格
「DDR3」より2倍の速度で動作するようになった。
さらに、消費電力も削減された
これからの主流メモリになるであろう規格です。
「Skylake」や「X99」などで使用が可能
マザーボードが対応していなければ動作できないので注意が必要

性能

メモリの性能というのは、主に「容量」で決まります。
「容量」がたくさんあれば同時にたくさんのソフトを使用したり
メモリ容量を大きく消費する場合でも快適な動作が可能です。

逆に容量が少ないと快適な動作が行えない場合があります。
また、起動できなくなる恐れがあります。

4GBは搭載しておきたいですね。
ゲームや動画編集ソフトなどのメモリを大きく消費するなら
8GB以上は搭載しておいたほうがいいです。

チップ規格

チップ規格 動作クロック 転送速度
DDR3-1600 1600MHz 12.8GB/s
DDR3-1866 1866MHz 14.9GB/s
DDR3-2133 2133MHz 17GB/s
DDR3-2400 2400MHz 19.2GB/s
DDR3-2666 2666MHz 21.3GB/s
DDR3-3000 3000MHz 24GB/s
DDR4-2133 2133MHz 17GB/s
DDR4-2400 2400MHz 19.2GB/s
DDR4-2666 2666MHz 21.3GB/s
DDR4-2800 2800MHz 22.4GB/s
DDR4-3000 3000MHz 24GB/s
DDR4-3300 3300MHz 26.4GB/s
DDR4-3400 3400MHz 27.2GB/s

DDR3-****やDDR4-****の数値が高ければより高速で動作します。
比例して値段も高くなります。

メモリ規格での互換性はありません。
「DDR4」のみ対応のマザーボードでは「DDR3」は動作しません。
逆の場合も同様です。両方に対応しているマザーボードもあります。

しかし、チップ規格での互換性はあります。
マザーボードがDDR4に対応している場合、2133/3400どちらも動作します。
しかし、動作クロックが対応していない場合本来の性能が発揮できません。
※購入する際には確認する必要がある

レイテンシ(CL)

メモリーが読み書きを行う際に、段階ごとに発生する待ち時間のこと。
「5-5-5-18」や「9-9-9-24」と表記されており
同クロックではレイテンシーの小さいほうが高速です。
はっきり言うと、体感はできないでしょう。

「5-5-5-18」などの番号については
CAS Latency(CL) – RAS to CAS – RAS Precharge – Cycle Time
このような順番で表記されています。

ECC・REG

ECCについて
メモリー内の誤ったデータを検出し、訂正する機能と覚えておきましょう。
通常のパソコンで使用する場合には気にする必要はありません。
主にサーバー向けパソコンに搭載されている場合が多いです。

REGについて
技術名であるため、気にする必要はない

デュアルチャネル(トリプル・クアッド)

メモリに限らず同一のチャネルを2系統同時に使用することによって
データ転送をより高速化する手法のことです。

つまり、メモリ容量が全てで「8GB」の場合
8GB 1枚で構成するより、4GB 2枚で構成した方が良いということ

トリプルやクアッドはマザーボード側が対応している必要がある。

選ぶ際のポイント

メモリを選ぶ際には、「マザーボード」との相性を確認する必要があります。
相性問題」が発生してしまうと、無駄金になってしまう恐れがあるからです。

メモリには「DDR3」と「DDR4」という規格があり、マザーボード側が対応していなければ
動作することができません。しっかりと確認しましょう。
マザーボードの詳細を調べてみましょう。
メーカーサイトに必ず記載されています。(DDR4対応)など

相性問題を無事クリアしたなら、次は「容量」です。
メモリを選ぶ際に1番重要なのは「容量」になるかと思います。

まずは容量による違いをみてみましょう。

容量 説明
2GB タブレットパソコンなどに搭載されている場合が多いです。
ノートパソコンやデスクトップパソコンの場合は
4GBあったほうが安心です。
4GB 家電量販店などで販売されているパソコンに搭載されている場合が多いです。
また、OSが「32bit」場合は4GBまでしか認識できないので
4GB以上搭載しても、意味がなくなってしまいます。
8GB 最近では8GB搭載されているパソコンが多い気がします。
ゲームなどをするなら最低8GBほしいところです。
また、OSが「64bit」の場合もこのくらい搭載してあっても問題なし!
16GB 16GBあれば、メモリを気にせず使用できます。
足りなくなることはありません。
心配ならばこのくらい搭載していても問題なし!
32GB以上 一般的な使用方法ならば、必要がないくらい大容量です。
大規模なサーバーを運用するならばこのくらいあると安心
逆になければ運用に支障が出る場合がある

大体このような目安でメモリの容量を選択しましょう。
32bit/64bitの違いは以下の記事を参考に!
どっちがいいの?64bitと32bitの違いなど

メーカー

メーカー名
CFD
Corsair
ADATA
crucial
G.Skill
キングストン
CENTURY MICRO
SanMax

メジャーなところは、こんな感じでしょうか。
やはり名前が知られていない所を選ぶより、有名な所を選ぶのが良い。

結局は自分が信頼している「メーカー」を選択するしかないかと思います。

品質について

メモリを販売しているメーカーなどは「品質が悪いよ~!」とは記載しません。
こんなことが記載してあったら誰も買わないので、売れません。

結局は「使ってみないとわからない」これが現状です。

わたしなりにまとめてみました。

  • JEDEC準拠品であること

「JEDEC」という組織は半導体部品の分野で規格の標準化を行っている団体
SDRAMやDIMMなどの規格を策定したことで有名でもあります。
JEDEC準拠品はメモリの標準品とされていて
一定の品質水準を満たしているかどうかの基準となります。

つまり、高品質のメモリがほしいなら
まずは、この条件をクリアしている必要があるのです。
メモリの販売・製品情報ページなどに「JEDEC準拠」と記載があります。

  • 安物ノーブランド・バルク品は疑ってみる

もちろん容量が違えば、値段は変わります。
また、セールなどで特別。安くなっている場合も同様

安いのには理由があるので、注意が必要です。
コスト削減のため、様々な手間を省いていたり上で説明した「JEDE準拠品」の
基準を満たさない部品などが使用されている場合もあるからです。

まとめ

メモリの選択も種類がありすぎて難しいですね。

保証期間を基準に選んでみるのも1つの手かもしれません。
エラーや故障したりした場合でも交換や修理してくれるとなれば
多少は、安心できるでしょう。

ただ、通常以外の使用(OCなど)した場合などは保証の対象外です。
マスタードシードが提供する「G.skill」のメモリはOCした場合でも保証してくれます。